教育原理

朝から、高3生の使うプリント作りと格闘していた。志望大学ごとの演習に入っているので、その整理整頓が大変だ。先ほど、やっと一段落(^_^;)

昨夜、高校生の数学補習を担当している息子と帰宅。電車の中で息子が、佐藤学という教育学者の本を読み始めた。教育原理の授業のレポート題材だという。おもしろそうなので借りて読んでいる。

「習熟度別指導の何が問題か」という本では、習熟度別授業と少人数教育の問題点があげられている。実は、欧米では早くから習熟度別指導に取り組んでいたそうだ。そして、その問題性は明らかとなり、1960年代以降の教育改革はそれを中止する方向に進んできているという。ちょっと意外だった。我々の常識では、日本=大人数・一斉指導、欧米=少人数・個別指導、といった幻想があるように思う。そうした常識を打ち破ってくれた本だった。

他にも、びっくりしたところがいくつかあった。たとえば、習熟度別授業は出来る子には有効だが、出来ない子の学力克服には役立たない、という記述もショッキングだった。もうすこし精読してみる必要がある。

学習塾という私的な教育機関ではあるが、子供の教育にたずさわっていることに違いはない。そうした意味でこうした教育論をあつかった本を読むことも必要だろう。久しぶりに教育原理なんて学問を思い出した。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次