大学にかかる費用の問題

大学進学にはお金がかかる。理系の進学、しかも医療系となるとなおさらだ。初年度に200万円、次年度からは170万円程度の授業料がかかってくる。

私も、息子が薬学系の大学に進学したいと言ってきたときには、通帳を取り出して計算をしたものだった。とにかく子供の大学進学というのは家計を直撃する。2人の子供が私立の理系大学に同時に進学したら年間に授業料だけで300万円以上、交通費やら教科初代やら・・・ と考えるとぞっとさせられる。

奨学金という考え方もある。が、月に6万円の奨学金をもらったとして年間72万円。4年間で300万円弱。卒業と同時にこの借金を抱えるわけだ。10年返済として年間に30万円。月々2万5千円。この10年の間には結婚も出産もあるだろう。少ない返済額ではない。私も23歳から10年間にわたって奨学金を返済したが、けっこう大変な思いをした記憶がある。

高3のIがこうした問題に直面している。保健師になりたいIにとっては、看護系の4年生大学に進学するのが夢の実現の近道だ。しかし、ここにきて、親が授業料の負担に「はたと」気づいたようだ。結論は出ていないが、看護系の短大への進学も考えはじめている。短大だと年間で50万円ほど負担が少なくなるし、3年ですむ。が、保健師の資格は取得できない。

私には何もしてあげられる問題ではないが、県立大学への志望変更もアドバイスした。今から、という考え方もある。が、人間、必死になればどんなことでも不可能ではない。問題は「どれだけ真剣になれるか」だけなのではないか。

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