小論文の試験って?

最近の大学入試に「公募推薦」というものがある。こうした制度というのは「言葉によるイメージ」と「実際の運用」がまったく違っていることがよくある。。

高3のK子が北里大学の入試要項を持って相談してきた。「塾長。公募推薦の基準が3.5だったので受けようと思うんですよ。」「うん、もちろん受けるべきだ。」私は以前から公募推薦の推進派だ。理由は二つ。

(1)公募は募集人数が少ないが、そこの大学にどうしても行きたい生徒しか受験してこない。つまり、上位校の滑り止めとして受験する成績上位者がいないこと。
(2)公募推薦といってもきちんと試験がある。実力本位なのだから、挑戦する価値は大いにある。傾向がはっきりしている場合は対策をしっかりとることが可能だ。また、2月の一般試験の予行演習にもなる。

K子がこんな事を言う。「わたし、小論文の演習なんか何もやってないんで、これからはじめたいんですが。」「えっ、小論の演習って、文を書く演習のこと? それは、必要ないって何度も言ってるでしょ。」「どうしてですか?」

そうなんです。入試要項には「公募推薦、選考は小論文による。」などと書いてあるので生徒は「いわゆる○○字で文章を書く試験」と思ってしまうのです。論より証拠。K子にホームページにアップされていた小論文の過去問を見せて話をする。

予想通り医療系の話題の英文を読ませ、それに対する質問が続いていた。まずは、英文をしっかりと読む力が必要だと言うこと。小論と言うよりも、きちんとした学力試験だということがK子も理解できたようだ。「秋になったらちゃんと対策をやってあげるよ。これなら、医療系の内容の英文をたくさん読んでいく練習が必要だね。でも、傾向がはっきりしているから対策はとりやすいかもね。」

小論文、という言葉に引っ張られて「国語の学習」に精を出してもどうしようもないのだ。そうした間違った学習を進めている生徒も多い。K子の友達も一生懸命「作文の学習」に励んでいるようだった。

信じてついておいで。君の夢を実現できるよう精一杯の指導をするから。いや、高3の10人の夢の実現のために、君たちを全力で引っ張っていく。

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