上手な塾選び

今日の問い合わせ電話の中に以下のようなお母さんとの会話があった。

「今まで、○○塾に通っていたのですが、この春から他の塾に移ろうと考えているんです。」
「何かありましたか?」
「授業参観に何度も行っているんですけど、私から見ても先生がいまひとつで。」
「そうですか(^^;)」
「宿題も出してはくれるのですが、チェックが甘いというか。うちの子供はやれば出来ると思うんです。でも、質問したくても出来ないって言うか、そうした雰囲気になっていないところも不満なんです。私がしっかりと勉強をみた範囲は出来るんですよ。」
「それで、今回の学年末はどのくらいの成績だったんですか。」
「理科と数学が不得意なんです。だから個人指導が良いかなって思っているんです。」
「うちは集団指導の塾ですが。」
「ええ、それで、今日の授業にでもまず私が授業見学に行っても良いですか?」
「塾はあくまで子供が主体です。子供さんが授業を体験されることが大切なのではないですか?」

何だかかみ合わない会話が続いた。

家庭の方針というか、親の「こう育てたい」といった考え方というのは大事だ。でも、教育には「任せる」といった度量も大切な要素としてあると思う。このお母さんと私の塾では相性は良くないと思う。というよりも、このお母さんの考え方であれば、どこの塾に行っても子供は伸びないと愚考する。

出だしから相手を信用する気はないことを表明されては、塾側としては何とも言いようがなくなってしまう。人というものは、信頼されればそれに応えたいと頑張れるものだと思っている。そのためには「まずは相手を信頼すること」からはじめて欲しい。

塾選びをされているお母さん。まずは対象の塾を信頼することからはじめてください。多くの塾は必ずその信頼に応えようと一所懸命に指導してくれるはずです。

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