心を靭く(つよく)もって欲しい
自らの力で未来を切り開いていくと言うことがどれだけ大変なことか。そうしたことを受験をきっかけに子供達は知っていく。真剣に取り組めば取り組むほどその大変さは大きくなる。
締め切られた公立高校の後期選抜試験の倍率を知り、思い通りにいかない悲哀を味わう。どうして自分が受験する年度にこんなに人気になってしまうのか。どうしてこんなに受験生が集まってしまうのか。どこかにぶつけたくても、ぶつけようのない感情が渦巻く。
不安も大きくなっていく。あと10日余り。あれもまだやっていない、ここが出題されたらどうしよう。どうしてもっとしっかりと準備をしてこなかったのだろう。あれこれと心の中に浮かんでは消えていく。
でもね、君たちは十分に頑張ってきたよ。それは誰よりもmiyajuku塾長が知っている。だから自信を持って挑戦していこう。みんな不安なんだ。君たちだけが不安なんじゃない。
靭(じん) という言葉がある。「矢を入れ、背に負った細長い箱形の道具」のことで「ゆき」とも読む。心を靭く(つよく)もって欲しい。堅い強さではなく、柔軟性をもった靭さ(つよさ)を持って欲しい。風に吹かれてもそれにあらがうのではないが、ぜったいに倒れない靭さ(つよさ)。今の君たちに必要なのはそんな心の靭さ(つよさ)だ。
あと、少し。とにかく精一杯の後押しを約束する。