本当に独り言
「格差社会」という言葉をいろいろなところで聞く。「格差」といっても「経済面」での「格差」を言っていることが多い。どんなに一生懸命に働いても、どんなにまじめに働いても、時給1,000円前後の仕事しかない状況に置かれた30代の人たちの特集をテレビで見たことがある。いわゆるワーキングプアと呼ばれる人たちだ。
確かに、正社員と非正社員では、同じ仕事をしたとしてもその賃金、福利厚生、待遇に大きな差が出てしまう。一度就職したら一生同じ会社で仕事を続ける時代は終わった。でも、本当に何度もやり直しが出来る社会の仕組みになっているのだろうか。実際には仕事を替えることでステップアップできる者はごくわずかだ。
どうしても「夢」を追いかけ、「夢」を実現した者がクローズアップされて目立ってしまう。でも、その影に多くの「夢」に破れた者たちがいることも事実だ。
「夢」を追いかける美しさと同じように、着実に生きていくこと、地道に一歩ずつ歩を進めていく生き方。そんな生き方の大切さももっと子供達に伝えていかなければいけないと思う。