研究テーマ

今日は、授業の最後にボディブローを一発見まわれた(-_-)

ちょっと気持ちが落ち込んだまま、高3の数学個人指導を終えた息子と帰宅。電車の中で息子が読んでいる本がおもしろそうだったので「何の本なの?」と聞いてみる。クローン技術についての本だった。何でクローンによって生まれた動物の寿命が短いのか疑問に思っていたので、それを息子に聞いてみた。「体細胞分裂は何回出来るかって言う限界値が決まっているようなんだ。だから、どんな生き物にも老化や死があるわけでしょ。クローン胚によって出来た生き物は、どうも、最初の段階で細胞に傷がついてしまっていて、その限界値が低くなっているんだそうだよ」とのことだった。学部2年生の答えなので正しいのかどうがわからないが、私なりに納得できた。いつの間にかオレの質問にそれなりに納得できる答えを提示できるようになっている。

ついでに「で、お前はこれから何を研究したいの?」とふってみる。「ワクチンってあるでしょ。あれは、身体に対してウィルスに対抗する『記憶』をすり込むんだよね。それなら、その『記憶』のすり込みを細胞レベルで事前にやってしまえば、あるウィルスというか病気に対する予防のできた個体が出来るでしょ」「そりゃそうだ」「だから、ある特定の病気にかかりやすい魚に対して、前もってその稚魚の遺伝子に病気に対する『記憶』をすり込むんだ。そんな研究をしたいと思ってるんだよ」「そうなのか。そんなことをやっている研究室があるんだ。」「あゆの冷水病なんかの研究をしている研究室があって、企業なんかとも共同で研究しているみたいだ」「そうだろうな。養殖業者にとって見れば、ある特定の病気に強い稚魚が生産できれば利益にもなるし」「オレが今おもしろそうだな、と思っているのは車エビかな。」

そんな話が続いた。何で車エビなのかはよくわからなかったが、少しは世の中のためにはなりそうな研究テーマだった。何だか息子が大人になったような感じがした。自分なりに考えて一歩ずつ学問を身につけている。これからどうなるかわからないが、オレから見てもおもしろそうな研究じゃないか。楽しそうだ。しかも、多くの友達はそうした方向ではなく「温暖化が環境に与える影響」なんてテーマに向かうものが多いのだという。自分はそうしたスポットをあびる方ではない、地道な研究に向かいたい、なんて言っている。

学校というのはおもしろい。子供を大人に変えてくれる。そんなこと当たり前の話かもしれないが、本当にそう思えた。学校という「場」「友達」「先輩」「先生」「伝統」・・・そんなものが人間を育てていく。教育に感謝だ。

そろそろ子供ではなく、ひとりの大人として対さなければならないのかな(笑)

今も、娘も息子も勉強中。できるだけ先に寝たくないのだが、ちょっと限界m(_ _)m

おやすみなさい・・・

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