教員採用試験

今年の神奈川県の教員採用試験。募集人数は「小学校の教員/600名。中学校の教員/280名。高校の教員/220名」というものだ。いわゆる団塊の世代の大量離職によって、この数年間はこうした大量採用が続いている。昨年度の倍率は「小学校の教員/2.7倍。中学校の教員/6.2倍。高校の教員/7.8倍」という状況。とくに小学校の先生について言えば、2.7倍の倍率しか出ない中での採用だ。正直、良い先生ばかりが採用されるとはかぎらない状況だろう。

教職という仕事の魅力も昔に比べるとうすくなってきている。生徒の指導よりも、対親の対応に追われてしまう教員の日常。財政難が続く中で、教職の給与も一般の会社員と比較しても良いものとは言えなくなっている。40代前半で年収600万円強といったところだろう。ここ数年の一般企業の大量採用も、教員採用試験の倍率低下につながっているのだろう。首都圏の都道府県は危機感をいだいて、地方での採用試験なども実施して「良い先生」の確保に血眼になっているようだ。

良い先生がいてはじめて学校の教育が成り立つ。学校の先生が生徒の指導だけに専念できるよう、校務分担などを専任で引き受ける部署を作るなど、学校改革は急務だと思うのだが。

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