おそるべし
中間試験が終わったところで高校生と個別に面談をはじめている。今日は高2のYと話す。Yは悩んでいる。自分が何をしたいのか、その実感がもてないようだ。当然だろう。テレビのドラマのように、「オレはこうしたことがやりたいんだぁ」なんて実感を持ってまっしぐらに進んでいるヤツなんていやしない。みんな、あっちにぶつかり、こっちに寄り道して、自分の進む方向を見つけていくんだ。夏までに○○と△△のオープンキャンパスに出かけるように指示した。実際の大学を見て、模擬授業を体験し、学生の話を聞くことでイメージがわく。オープンキャンパスは高2で行かなければダメだ。
帰宅して試験中の娘の部屋をのぞく。明日は「生物とライティング」、明後日が「現国と数C」だという。「現国の範囲は?」と聞くと、プリントとノートを見せられた。「実存主義はヒューマニズムである/サルトル」「方法序説/デカルト」「法哲学講義/ヘーゲル」「ドイツイデオロギー/エンゲルス」「種の起源/ダーウィン」「精神分析入門/フロイト」「精神現象学/ヘーゲル」というものだった。ちょっと待てよ(>_<) 確かに私は国語の教師だが、これだけの文章は一度に説明しきれない。明後日の試験だというので、明日までに何とかしておくことにする。 おそるべし○南高校。これを国公立理系クラスの現代国語の範囲にしてしまうのですか(^o^) 確かに、文章は難しいが設問は易しいセンターの現国対策にも良いと私も思いますが・・・ それにしても、70分の現代国語の授業参観をしてみたいなぁ、と思う。もちろん試験問題はチェックしますよ。miyajukuの高校生にもやらせようかな。 中3生に私が言っているのことだが、「どこの高校に進学するかでその後が決まってしまうよ。」あらためてそれが確かだと思った。こんな授業を誰もがふつうに受けている空間に行っていれば、あとは自然に何とかなってしまうだろうと思う。