中3のY君

今日は午前中の授業がなかったので、1週間ぶりにジムに。1.2kmのスイミングだけだったが、身体が目覚めた感じがする。週に2~3回は身体を動かさないと気持ちもふくめてダメになってしまう。

さて、数日前に個別クラスに所属していた新中3のYのお母さんから退塾の申し出があった。本人は続けていきたい意思を持っているのだが、お母さんの気持ちが切れてしまったようだ。「いくら塾にいっても本人のやる気が起きないので。」という電話があった。確かにYの成績は伸びていない。が、悪くなってもいない。彼に対しては私も何度か退塾の勧告をしたこともある。それでも何とか本人の気持ちを切らずに指導を継続してきた。彼を切り捨ててしまうことは簡単だが、そうせずに『半歩の前進』を指導のテーマとしてきた。

「お母さん、劇的に子供を変える方法はないんですよ。」と言っても、電話の向こう側からは「劇的な変化を求めて高いお金を払って塾に通わせているんです。」と言った声なき声が聞こえてくるばかり。難しいものです。でも何でこの時期なのか、ということをお母さんには冷静になって考えていただきたかった。なぜならば、これからの一年間こそが、今までの『半歩の前進』をテーマにしてきた指導が生きてくるはずだったからだ。

どこかの塾のチラシにあるように「三日で前学年までの復習を完成」なんて方法はありません。勉強というのは、本当に少しずつの積み重ねでしかないし、その積み重ねはちょっと時間を空けてしまうと一段目からすべて崩れてしまうのです。地をはうような作業でしか力はつかないことをわかっていただきたい。

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