中学校の成績について

中学校の成績について私の考えを述べておきたい。

まずは、新中3の2年時の社会の成績について考えたい。Aさん、92点、95点で評定4。Bさん、96点、94点で評定4。C君、88点、90点で評定4。D君、94点、86点で評定4。生徒の話によると、中間、期末の合計点が192点以上で評定5になるという。みなさんはこの評価の付け方をどう感じるでしょうか。

私は、現在の絶対評価の問題点がここにあると考えます。絶対評価では、到達しなければいけないラインが定められています。この学校の社会の教師は、そのラインにそって試験問題を作っています。ただ、今の指導要領に定められた到達目標はとても低いのです。それに合わせたレベルで問題を作ると、ちょっと勉強した生徒は上記のような得点を取ってしまいます。少し前まではそうしたテストで平均が85点以上ならば全員に評定5をつける、といったことがおこなわれていました。結果、全校生徒の半分以上が評定5になる、といった事態になったのです。

もちろん、絶対評価ですからそれで良いのです。何の問題もありません。しかし、中学の評価は高校入試の資料とされるのです。A中学は評定5が50パーセント。B中学は評定5が0パーセントなどといったことがおこりました。県教委は評定5は全体の20パーセント程度に、などといった通達を出したのです。絶対評価なのに相対評価をしろ、といった命令です。

もちろん混乱しています。その結果が最初の例のように中間・期末の合計が190点で評定4という結果なのです。正直、世の中の御父母が抗議の声を上げないのが不思議なぐらいです。絶対評価に文句はありません。問題は何でそれを高校入試という相対的な評価が必要なものに資料として使うのか、ということなのです。

この話しは続きます<(_ _)>

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