学習塾の授業料を東京都が補助

みなさんは この記事をどう考えられますか? 東京都が、中3と高3について、所得に制限はありますが学習塾に通うための授業料を無利子で貸し出すというニュースです。

クイックリサーチを見ると、38%が肯定、47%が否定、13%が「自治体による」といった意見のようです。

実際に公教育が壁にぶつかっていて、家庭の経済力の差によって学力格差が生じているのは確かです。公教育を立ち直らせるのが正しい方法なのでしょうが、多様化する価値観の中、なかなか改革は一筋縄ではいかない現実もある。それならばとりあえずの手だてとして公的な補助をしてしまおう、という考えなのでしょう。

ちょっと前までは、学習塾というのはその存在すらお役所から無視されていたものです。実際、学習塾の団体は文科省や教育委員会からは相手にされず、経済産業省の協同組合として認可されるしかなかったわけです。そんな“鬼っ子”が公的な補助の対象となる、ということに時代の変遷を感じます。と同時に、社会的な責任も増しているのだと感じさせられます。

ただ、こうした補助金に対しては大きな組織の塾が「ビジネスチャンス」とばかりに飛びつく可能性があり、難しい面もあるだろうと考えます。良くも悪くも日本の行政は「ばらまき」型ですし、多くの業界がその「ばらまき」にどっぷりと依存している事実もあります。

いずれにしても、頑張りたい意識を持っている子供たちには、頑張れる「場」をぜひとも提供してあげたい。そうした思いからこの東京都の取り組みには賛意を表明したいと思います。

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