切磋琢磨
中1の○○が授業中にこんなことを友達に言っていた。「どうせ学校の数学の試験なんて半分もとれないだろうから・・・」その言葉を聞いてびっくりした。この○○は春の講習からmiyajukuに入った生徒だ。本人が言うほど出来ないわけではない。ただ、途中式の書き方や、計算の正確さなど改善すべき点はたくさんある。といっても、それらすべては本人の気持ちしだいでなんとでもなる。その肝心の気持ちがこれでは・・・
今の小学校の現場には、切磋琢磨といった状況がなくなってしまっている。周りの友達は競争の相手ではなく、いっしょに仲良く学校生活を送っていくだけの仲間なのだ。そのことを悪いというつもりは全くない。もちろん、みんなで楽しく学校生活を送ることは子供達の成長にとって大切なことだ。でも、そのことで臆病な子供達が増えているように思えて仕方がない。挑戦し、失敗し、再びまた挑戦し、そんな体験があまりに少ないのではないだろうか。
結果、やる前から「どうせ私が出来るのは・・・ぐらいだから」といった予防線を心の中に張り巡らし、とにかく失敗しないことだけをテーマにやっていく、そんな子供達を作り出しているように思えてならない。
いいかい。君たちの可能性はまだまだ無限なんだよ。そんな可能性に自分自身で限界をもうけたりしていたら、それは君自身が可哀想すぎる。自分なんてどうせ・・・だ、なんて限界は絶対に作るな!