ちょっと気持ちが萎えていること
○○さんから電話をもらったのは10日ほど前でした。「県立のトップ校に子供をやりたいのです。どうすれば良いでしょうか。」そんな内容でした。とても電話で即答できるようなものではありません。しかも、授業直前でもあったので、「一度、時間を作ってじっくりとお話ししましょう。ただ、miyajukuに通っていただいているのですから、まずはそれをしっかりとこなしていく事ではないでしょうか。学習量が足りない、ということであれば、中学受験用のものになりますが思考力を問うような演習用テキストをお渡しします。それを自宅でやらせて週に一回私にみせてみてはどうですか。わからないものがあればその時に教えますし、モチベーションも続くでしょう。」というような申し出をした。「お願いします」ということだった。
その後、小4の後半に使う算数と国語の演習用テキストを生徒に渡した。小4用といっても、中学受験用のテキストはレベルが高いし、内容も濃い。この春小6になる○○の実力からすると、7割は理解できるだろう、といった判断から選択したものだった。
その翌日の退塾の申し出だった。理由は判然としない。前後の成り行きから考えると、小4用のテキストを渡したことがきっかけのようだ。今度小6になるのに何で小4のテキストなんですか、といった事なのだろうか。それならそう言ってもらえればきちんと説明もするのに。何とも釈然としない思いだけが残っている。
「県立のトップ校に4年後に進学させたい」という熱意はすばらしい。でも、学力というのは一足飛びに作られるものではない。○○が入塾して数ヶ月。時間はかかるがじっくりと進んでいくタイプ。が、少し「うたれ弱い」ところがあった。ほめながらやる気を続けさせる手法を続けていた。
今となっては仕方がないが、「良かれ」と思って申し出たことがきっかけで、ぷつんと塾との関係を切ってしまわれた。つくづく、塾というのはお母さんとの信頼関係の上に成り立っていることを痛感した。あの日以来塾に来なくなった○○への中途半端になってしまった指導も残念でならない。
たくさんの生徒をお預かりしているのだから、すべてにうまく対処できるのは無理だという考えもある。が、私の性分なのか、残念な気持ちを引きずってしまっている。こんな事で気持ちを萎えさせてもしょうがないのかもしれないが(>_<)