文学の試験対策
今朝は、年に一回の定期健康診断へ。採血、超音波、レントゲン、眼底検査・・・等々をおこなう。独立して一人で仕事をはじめてからずっと続けている。とにかく身体が資本。出てきた数字をチェックするだけでも自分の健康への意識がまったく変わってくる。そのデータが蓄積すればなおさらだ。
さて、昨晩は、今日の健康診断をひかえて「食べても、飲んでも」ダメなのでさっさと寝ようとしていた。すると、試験期間中の息子がやってきて、「ちょっと教えてよぉ」とのこと。「生物も化学も数学もわからんぞ」と言うと「文学のテストなんだ」とのこと。必修の文学の先生が、新古今集の恋の歌ばかりを講義しているようだ。なんでも、授業でやったものの中から12首が出て、そこから5首を自分で選んで訳と講釈をつけるらしい。こんなもんを海洋生物資源の学生にやらして何になるのか(T_T)
確かに私の専門は和歌で、新古今ではないが新勅撰集が大学時代の学習テーマだった。息子が示す歌はどれも慈円や俊成や定家などの代表的な歌ばかり。何が本歌になっているか、前後の歌から物語性をどう読むか、歌枕とその情景を取り込んだ意味、などをレクチャーする。講釈のつけかた、どんなことを書くと高得点がもらえるかも教える。
そばで今日のバレンタインのチョコ作りに励んでいた娘ともども「さすがだねぇ」とほめられたが、うれしくもない。真剣に取り組んだことは本当に頭から離れない。自分の“血”になっている。
「いつも言ってるでしょ。お父さんはこうした勉強をもう一度大学院に行ってやりたいんだ」と二人に言った。「いやいや、私たちが大学を出るまで我慢しててよ」との返事もいつものよう。
まぁ、我慢しましょう(^_^;)