年の瀬に

今日の午前中はある銀行で経営相談を受ける。たまには、塾の関係者ではない方からの目線で、塾の経営についてアドバイスをもらいたかったからだ。たっぷりと1時間。こうした機会では、いろんな話をしているうちに自分の考えがまとまってくる。同時に、長期的なスパンでの展望もおぼろげながら見えてくる。

ちょっと難しい話だが、先日の臨時国会で成立した「中小企業等金融円滑化法案」。いわゆるモラトリアム法案だが、銀行に返済猶予を申請するかどうか、どの企業も迷っているはずだ。3年間の元金返済猶予は魅力的だが、そのことによって、将来の融資を断られることになるのではないか、そんな危惧を誰もがいだいている。今日の経営相談では、申請しない方が良いですね、ということだった。多くの経営者が申請しないだろう、ということだ。いったい何のための法律なんだろうか。

世の中全体で「金余り」の状態らしい。日銀はジャブジャブとお金を世の中に供給しているが、銀行でそれらのお金はストップしてしまっているそうだ。本来ならば、企業に貸し出される資金が、貸し出しではなく、投資など他のものに向かっているとのこと。新たな生産につながる分野には少しも資金が提供されない。この傾向は今後も続くらしく、銀行は貸し出しをギュッと絞ったままでしばらくはいくそうだ。企業は設備投資どころか、社員の給与や税金の支払いのための資金繰りに四苦八苦している。

こうなってくると、景気が早期に回復する見込みはほとんどない。

聞くところによると、ボーナスが一律5万円しか出なかった会社もあったり、と厳しい年の瀬のようだ。今回は定期預金を切り崩して住宅ローンを返済したが、来夏のボーナスも同じようだともうムリだ、といった話を聞くこともある。とにかく銀行は、個人にも中小の企業にも「貸し渋っている」状況なのだ。まぁ、私がこんなことを話したところでどうしようもないが、今日の経営相談で、世の中の厳しさをあらためて知らされた。

来年は厳しい一年だと言うことを覚悟の上で、ある程度の運転資金を早急に確保しておこう。ふけば飛ぶようなちっちゃな塾の経営者としての思いを持った1時間だった。