学校の先生

後期の中間試験の範囲表がぼちぼちと出てきているが、けっこう厳しいものになっている。たとえば、中3の数学で、学校の授業は「二乗に比例する関数のグラフ」あたりをやっているのに、範囲は「相似な図形」になっていたりする。あと3回ほどの授業だろう、終わるはずがない。

こうした書き方をすると学校批判と受け取られそうだが、私はそんなつもりはない。ずっと昔に私も学校の先生をしていたことがあるが、試験の前日に「まだ範囲が終わってない」なんてことはしょっちゅうだった。学校の先生の大変さは少しはわかっているつもりだ。

頑張っている中学校の先生の1日はこんな感じだろう。

朝の7時過ぎに登校し、まずは部活の朝練の指導。職員会議のあと、自分のクラスで朝の学活をやって授業。1週間に20コマ弱は入っているから、1日に3~4コマは授業がある。空き時間は校務分掌の仕事がある。生徒指導担当など受け持っていると、多くの時間が相談室で生徒への指導につぶされる。前日にたばこを吸った生徒を、担任と学年主任と指導して、「さぁ授業準備」と思っていると、「先生、○○君と△△君がケンカしてます」なんて事件が起こって・・・ 昼は給食指導。クラスにいじめられる傾向のある子などがいると、給食時間中も気が抜けない。放課後はまた部活の指導で、暗くなってからやっと職員室の机に向かっても、生徒指導の報告やら、クラスの生徒の教育相談やらで時間がつぶれ・・・

こんな感じの毎日のはずだ。私が教師だった頃よりも、1学年のクラス数が減っているので、校務分掌の担当も多くなっているはずだ。1学年が2~3クラスだと、複数学年の指導をすることになる。中1から中3まですべての試験問題を作る、なんてことを考えるとぞっとする。

さらに教師の給与は減らされ続けている。この不景気で、さらに公務員の給与は減らされている。モチベーションを上げる要素はほとんどない。

とにかく教員の数を増やすしか根本的な解決策はない。構造的な問題なのだから、それを一人の教師に押しつけてもしかたがないのだ。もっと言うと、年齢構成のアンバランス、組織として事にあたれない構造的な問題、LDの子供の増加・・・ などなど、追い打ちをかけるようにいろんな問題が噴出している。

塾の先生のブログを読んでいると、学校の先生は何やってんだパンチって記事をよくみかけるが(私も時に書いてしまうが)、そんなこともちょっと考えてみてあげてください。落ち着いて教科指導にあたれない状況があるんです。きっと。

そんな中、多くの先生たちは、身を粉にして頑張っていると思うのです。

一人の国民として、有権者として、公教育がこのままじゃいけない、と思うのですが。