勘違いな若者

pc-club先生がよく書かれているが、塾講師の募集には苦労をされる方が多いようだ。

どうしてこんな学力で塾講師に募集してくるの? と不思議になる学生もたくさんいる。どうも、自分のことを勘違いしているようなのだ。この勘違いな若者、というのは今の時代の特徴でもあると思う。小さい頃から「絶対評価」に慣れ、「相対評価」にさらされないままに成長する若者が多い。受験などまったく経験しないまま、推薦で中学→高校→大学と進む者もたくさんいる。自分の実力を知るチャンスがないままに大学生になっていくのだ。

私立中学受験の偏差値50越えの入試に合格できない大学生なんて山ほどいるのが実際だ。相模大野の県立中・高一貫校の適性検査問題を前にして、フリーズしてしまう大学生もたくさんいる。ざっくり言ってしまうと、3人に2人は雇う気にならないだろう。そのぐらい大学生の学力は低い。

もうひとつの問題は、文系、理系といった考え方だ。「私は文系だから」とか「私は理系だから」といった言葉が大嫌いだ。文系だから数学が出来なくて良い、などと誰が言い出したのだろう。数学の基本はやはり誰もが持っていなければならない知識だ。少なくとも、県立高校の入試問題5教科をどの教科も9割以上得点できない学力は、大学生として恥ずかしいと思うべきだ。先ほど言った3人に2人は、このレベルをこえられない人数だ。

自分の中で頑張ることだけが優先され、自分の中で目標を達成することだけが優先される。

それをすべて悪いとは言わない。が、自分に都合の良い部分だけでこの伝を使っていないだろうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次