14歳からの社会学
1.<自分>と<他人>
「みんな仲よし」じゃ生きられない
2.<社会>と<ルール>
「決まりごと」ってなんであるんだ?
3.<こころ>と<からだ>
「恋愛」と「性」について考えよう
4.<理想>と<現実>
君が将来就く「仕事」と「生活」について
5.<本物>と<ニセ物>
「本物」と「ニセ物」を見わける力をつける
6.<生>と<死>
「死」ってどういうこと? 「生きる」って?
7.<自由>への挑戦
本当の「自由」は手に入るか?
8.BOOK&MOVIEガイド
SF作品を「社会学」する
書評やレビューも、ネットで「14歳からの社会学」と検索をかけるとたくさん出てくる。アマゾンのページには著者の動画もアップされている。どんな本なのかはそれを参考にしてほしい。
正直、14歳には難しすぎて本の中身は理解できないだろう。高校生にはどうだろうか。高3の現代文の授業の課題図書にするには良いかもしれない。ただ、かなりの「毒」がある本だから、著者が言うように、この本との出会いにょって「感染」してしまい、勉強が手につかなくなっても困る。
「よい子ちゃん」度の高い子供には、ショックが大きい本だと思う。自分が常識だと思っていたことをことごとく覆される可能性がある。たとえば、「人のために」がいちばん良くない、と著者は言う。「人のために役立つ仕事がしたい」なんていう「自意識の垂れ流しにぼくはうんざりだ」と続く。
本当は、お母様方にこの本は読んでもらいたい。今の社会はどんな状況なのか。自分の子供が生きていく社会はどう変わっていくのか。その中で身につけていくべき力はどんなものなのか。そんなもろもろのことが、ホンネで書かれている。学校の先生は絶対に語らない、そんな社会の姿が語られている。
私も時に書いている、「よい子ちゃん」度がすぎると困ったことになる。その理由がこの本には語られている。
全面的に著者の意見に賛成できるわけではない。折りを見て、少しずつ、書かれていることと、それに対する私の考えも書いていきたい。