魚って雌雄が入れ替わるんだ

大学3年になったわが家の息子は、この時期からほとんど家にいなくなる。毎日のように実習に出かけていく。大学の研究施設が、千葉の館山と静岡の吉田と山梨の大泉にあるという。その中のどこかに一週間単位で出かけていく。今週は、館山に出かけていった。

昨日、時間があったので話を聞いた。今回の実習は、グループごとにテーマを決めておこなうという。自分たちのグループは「雌雄が入れ替わる鰯を採取して、そのデータをとる」のだという。実は、魚類の多くは、雌雄が入れ替わるのだそうだ。

幼生の時はすべてメスなのに、ある程度成長すると、その中の個体で身体が大きなものがオスに変わるもの。幼生のうちは雌雄の区別がなく、大人になったときに一番大きなものがメスになり、二番目に大きなものがオスになるもの。いろいろといるらしい。1時間でメスからオスに変わるものもいるという。

身体が小さいうちはメスで。大きくなるとオスになる。身体が小さいうちはメスとして卵を産み、身体が大きくなると、オスに性転換してメスたちに受精する。子孫をたくさん残す手立てだという。

また、水温によって雌雄が決まるものもいるのだそうだ。今回の自分たちのテーマはそうしたイワシのデータを取ることだという。

とにかくたくさんのイワシを取って、データを取り続けるのが今回の実習の目的だと言っていた。採っては解剖しまくるということだ。できれば、ホルモンの分泌も調べたいということだった。(そこから先の話はよくわからん)

楽しい話を聞いた。魚の雌雄がそんなに簡単に入れ替わることをはじめて知った。魚類は両生類となり、進化の過程で地上に進出していく。われわれ人間の祖先といえば言えなくもない。そんな魚類の雌雄の役割は、人間の生物学的な雌雄の役割とどうつながっているのだろう。余計なことだけど、私はそんなことを考えてしまう。

なんだか、わくわくしてしまうな。本屋で「魚類の雌雄の決定」なんて本を探して読んでみたい。

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