漢検協会の対応に納得がいきません
私は、漢字検定協会の今回の一連の不祥事に対する対応に納得がいきません。今年度は漢字検定試験の受験を見送ろうかとも考えています。
そもそも、漢字検定試験を独占的に実施する権限を文科省から与えられるかわりに、不当な利益をあげてはいけないという公益法人の資格をもらっているわけです。その漢字検定協会が、ファミリー企業に仕事を発注して利益をあげさせ、漢検の本体も多大な利益をあげていたわけです。
ここ数日の報道によると、検定料の数百円の減額、理事長・副理事長の理事への降格、だけで幕引きをはかろうとしているようです。「そもそもこの受検料に見合うだけの質とステータスの検定だ」とも言っているようです。私は検定料の半額減額ぐらいの対応がされるのかと思っていました。
ここ数ヶ月、漢検からは、今回の反省の弁よりも、こんなに漢検を入試の資料に使う高校が増えました、などといった資料が送られてくるばかり。「どうせ、嵐が過ぎれば、また今までのようにたくさんの受験者が漢検を受験する」と思っているのでしょう。
不思議なのは、県議会などで「こんなひどい漢検の結果を県立高校入試の資料にして良いのか」と質問する議員さんがいないこと。また、各私立高校などで「こんなひどい漢検は来春から入試の資料としません」という動きが広がらないこと。
さらに、正義感の強いはずの学習塾の先生方から「漢検をボイコットしよう」という動きが出ないことです。私は「解散命令」を文科省は出すべきだと思っています。リセットして新たな「漢字検定協会」を設立すべきだと思っています。
私の塾ぐらいが漢検をボイコットしても何の意味もないでしょうが、納得できないモノを子供達にやらせたくありません。また、これからはじまる私立中学や高校の説明会でも「漢検を受験の資料から外すべきでは」と言い続けようと思っています。
他の学習塾の先生方は、どのようにお考えなのでしょうか。