英文の並べ替えから見えてくるもの

中学生の3月の学習のために作成したテキストはちょっとレベルを高めに設定してある。

例えば、新中3の昨夜の授業。英語は「動名詞と不定詞の復習」だった。いつもいっているように中学校の授業では文法事項からの英文へのアプローチはされない。最近の中学校の英語の授業はあくまで「慣れ」にょって英文を理解することになっている。つぎのような並べ替えの問題は学校では絶対に扱われない。

この町は住みよいところです。 this town / a / live / nice / is / to /place /in

ほぼ全員が不正解。「住みよいところ」という日本語を英語にすることができないのだ。と同時に、isで主語の部分と不定詞の部分が等しい関係で結ばれる文を思い描くことが出来ないのだ。

私は英語が不得手だった。英語を専門的に学んだこともない。逆に不得手だったからこそ、生徒の「わからない」が理解できるので教師としてやっていけていると考えている。だから、この並べ替えの問題が解けるようにするために以下のように教えていく。

「この町」=「住みやすいところ」という文の構造を教え、そうした文を作る働きが「is」の役割だということを理解させる。同時に「住みやすいところ」という日本語を「住むためには→良い場所」という係り受けで理解し、その係り受けを作る不定詞の用法を考えさせる。

やっぱり文法的な理解でおしていくしかないのだと思うのだ。ひとつひとつ頭で理解していくしかない。この日本語を「慣れ」で感覚的に英文に出来るほど「頭の良い」人間はそんなにいないはずだ。

同時に、今の中学校の教科書に出てくる語彙の量は信じられないほど少ない。県立高校の入試問題レベルなら問題ないが、その後の学習のことを考えると不安がいっぱいだ。

look at~ / look for ~ / look after~ / look like~

昨日の授業の中であつかったものだが、この4つの区別をしっかりと出来る新中3はやっぱりひとりもいなかった。ふつうに学校の授業だけの学習ならばせいぜいlook at~がわかるだけなのだからしかたがない。中学校での2年間の英語の学習はこんなレベルでしかない。私立の中・高一貫の学校に通っている生徒たちとの「差」はとんでもないものになっている。

miyajukuは、公立の中学に通っている生徒たちに少しでもそうした「差」を意識してもらい、同時に、そうした「差」をちょっとでも縮める指導をしたいと思っている。