石田衣良著/シューカツ!
実は、私は就職活動というモノをしたことがありません。文学部の、しかも日本文学科、なおかつ中世和歌なんてものに興味を持って大学に進んだときから、教職で飯を食っていくしかない、と覚悟を定めていたからです。大学4年では教員採用試験だけを受け、ダメなら大学院に進むつもりでいました。当時の採用試験はとんでもない倍率だったからです。まぁ、何とか新卒で就職できましたが。
なんだかんだといっても、日本の社会は大卒時の1回しか仕事を選択するチャンスがないわけです。このゴールデンチケットを取り損なうと、かなりの苦労が待っていることは確かです。苦労の多い割に得るモノの少ない敗者復活戦にまわるしかありません。シューカツ。今年はちょっとこの視点からいろいろと考えてみたいと思っています。
中学入試、高校入試、大学入試。すべてはこのシューカツにつながっているのですから。