昨日の話の続き

昨日の「座間総合高校」の説明会でちょっと意地悪な質問をぶつけてみました。

「私は前期選抜をなくして後期選抜一本でいくべきだと思っているのですが、現場の高校の先生方のご意見をお聞かせください。」

どんな回答があるかなぁ、と思ったのですが、考えていた以上に真摯なお応えをいただけました。長くなるのでかいつまんで書きます。

「前期は女の子がとにかく多い。とくに駅に近い学校の前期選抜は多くが女の子になってしまう。その前期選抜の利点としては、自己アピールのチカラがついたことだと思われる。高校入学後も、自分を表現することができる生徒が増えたように思う。」

「ただ、神奈川の高校生は“打たれ弱い”と感じている。就職試験や大学入試などに失敗したとき、立ち直るのに時間がかかる生徒が多い。それと、挑戦しない生徒も多い。やる前から“どうせダメだ”とか“ダメだったらどうしよう”という気持ちが先に立ってしまう。」

「それも、これも、何のハードルもなく高校に進学してくる今の入試制度の弊害もあると思う」

言葉遣いはこんなではなかったが、発言の趣旨はこのようなことだった。なるほど、現場の先生方も、我々と同じようなことを感じているのだなぁ、と思ったものでした。

今の教育、または入試制度は「挑戦しない子供」「打たれ弱い子供」を量産しているということです。あまりに子供におもねてしまう制度。それが問題なのではないでしょうか。子供の顧客満足度を高める制度が、子供の教育のためになっているとはとうてい考えられません。

でも、その制度を利用しなければよいわけで、そこのところは親の判断だと思うのです。ちょっとした親の姿勢が、子供の「その先」を決めていくのかもしれません。あるから利用する、のではなく、あえて利用しない、という親の姿勢があってもいいのではないでしょうか。

入試は子供を成長させる「魔法の道具」だと私は思っています。そんな道具を子供たちに使わせないのはもったいないでしょう(^^)/

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