COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)

自修館中等教育学校の社会の入試問題です。

問 生き物の設計図である遺伝子を組み換える技術の利用は、賛成の人と反対の人が意見を戦わせている状態です。みなさんはこのことついてどのように考えますか。この「遺伝子組み換え」に賛成する意見と反対する意見を両方考えて、その理由をできるだけたくさん書きなさい。

実際はかなりの長文の問題になっていて、遺伝子組み換えについて図を交えて説明をした後に上の問題が続いている。回答欄は「賛成、反対」の意見を5つずつ書けるようになっていて、配点は10点になっている。50点満点の問題の中での配点なのでかなり大きいウェイトをしめる問題だ。

さて、これをお読みの大人の方でも、こんな問題にぶつかると ショック な顔になってしまうのではないでしょうか。高校受験、いや、大学受験の生徒でもどの程度のまともな解答が書けるか疑問です。ちょっとした理系のAOや推薦の小論文の課題にもなりそうです。

ちょうど、名古屋で COP10 が開催中です。日本語では「生物多様性条約第10回締約国会議」といいます。日本で開かれる国際的な環境についての会議としては、京都議定書が結ばれた「地球温暖化防止京都会議」以来の大きな会議です。世界から193もの国と地域が参加しています。

ユーチューブに簡単な紹介の映像もあります。

「生物多様性を考えよう」→PCのみリンク

「地球のいのち、つないでいこう~身近な生物多様性」→PCのみリンク

このCOP10の中でも、「遺伝子組み換え」の問題は話しあわれているようです。例えば、遺伝子組み換えのトウモロコシが輸送中に大量にこぼれたとします。そのトウモロコシがその場所で繁殖し、もともと自生していた植物たちを駆逐してしまったとします。いったい誰がその責任をとるのでしょうか? そんなルール作りもこの会議でおこなっているのです。

遺伝子組み換えは日常的におこなわれています。家の息子も遺伝子組み換えで特定の病気にかかりにくい魚を作る研究を大学でやっています。遺伝子組み換えが、大学の学部4年生の卒論レベルのものになっているわけです。

日本でおこなわれている会議です。みなさんもCOP10に関心を持って、お家で遺伝子組み換えや生物多様性について話をする機会を是非とも持ってみて下さい。一人一人が環境について考えること。そこから本当のエコははじまるのだと思います。

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