学校の進度との兼ね合い

今日の朝刊に入っていたある塾のチラシにこんなことが書いてあった。

・・当塾は、学校の進度よりも先に進めて授業をおこなうことは絶対にしません。あくまでも学校の進度よりも遅く、その復習を中心とした授業を徹底しておこないます。・・・

塾の指導方針をしっかりと明示しているという点で良い広告だと思う。ただ、miyajukuとはその方針が全く違う。

例えば、今回の2つの中学の中3の期末試験数学の範囲は「二次方程式の解き方」まで。およそ中3数学範囲の1/4というところだ。これから学習する内容は「二次方程式の応用」「二乗に比例する関数」「相似な図形」「三平方の定理」と残っている。この範囲を残った期間で学習する。しかも、中学校の中3の授業は実質的に11月末で終わってしまう。ここで成績が出ると、その成績で私立の推薦や公立の前期選抜が決まっていくので、授業が成り立たなくなっていくからだ。

学校の進度にあわせていると、中3範囲の数学の学習は半分ぐらい学習した段階で終了ということになってしまう。塾として学校の成績を上げることだけを目的としているのであればそれで良いだろう。また、推薦や前期選抜での高校進学を前提にしている場合もそれで良いだろう。本当にチカラがついたかではなく、あくまでも学校の成績だけが目標なのだから。

私は、あくまでも高校受験をすること、後期選抜で実力で勝負していくことを前提にしている。また、出来れば高校進学後の学習もしっかりと進めていってほしい。そのためのしっかりとした学力を中学時代に身につけて高校に進学していってほしいと切に願っている。中3数学の学習は、すでに4年後の大学入試センター試験を目標にした学習でもある、そんな意識で中3の授業にのぞんでいる。

miyajukuの中3生の数学は、夏休み中に「二乗に比例する関数」「三平方の定理」の学習を終えて、残る単元は「相似な図形」だけとなっている。今は試験対策を中心にしているので進度は進めていないが、10月いっぱいですべての単元の学習を終える予定でいる。10月末には数学検定の3級を受験させるためでもある。それ以上に、このペースで学習を進めても11月はまた試験対策で時間を取られてしまうので、12月からの入試対策授業に入っていくためにはこれが必要な学習ペースだからだ。

こんなスタイルなので、9月以降は中3生の募集は出来ない。入塾していただいても、内部の生徒との「差」があまりに大きくてちょっとした補習では追いつけないからだ。実は、最近は秋以降に中3生が入塾してくることが多いと聞く。おっきな塾では、ここからがいわゆる「書き入れ時」らしい。うちも経営面から考えるとそうすべきなのだろうが、あくまでもここまで私についてきてくれた今の生徒たちが最優先だ。この子たちの合格だけを考えてあと半年をやっていく。

あくまでも目標とするのは2月17日だグッド

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