地域を知ること
T中の期末試験は終わったが、M中の試験がまだ残っているので、授業をふくめて試験対策が続いている。
M中の中1社会の試験範囲は「大和市」というもの。副読本を中心に出題されるようだ。もちろん教材はないので、自作したプリントで学習させる。M中以外の生徒も自分が住んでいる場所なのだから学んでもいいはずだ。
まずは、大和市内には3つの私鉄がはしっている。その私鉄と駅名を書かせる。きちんと答えられたのは1名だけ。M中の生徒たちは学校でも学んでいるはずだし、試験範囲でもあるのに
つぎに、駅の周辺にある公共施設や中学校名を答えさせる。さらに大和市の周辺の市の名前も書かせる・・・ M中以外の生徒はほとんど答えられない。
今の子供たちってこんなものです。自分が生活している市のことさえほとんど知識がないのです。学校が悪い、というよりも、お父さん、お母さんにも責任はあるのではないでしょうか。自分の生活している町を知ること。それは、身近なことに興味、関心を持つことです。そうした、どうして、なぜ、といった「芽」が学習意欲につながっていきます。
自分が生活する場所に関心が持てないようでは、他のどの教科でもチカラは発揮できないでしょう。小5の国語の教材で「ゴミから考える」というのを昨日は勉強しましたが、ゴミの収集日を知ってる生徒はほとんどいませんでした。ゴミ出しや分別を普段から子供たちにさせることも大切な学習だと思います。
そもそもなんで中央林間や南林間という名前の駅名なのか。駅の前から放射状に伸びる道はなぜなのか。とくに南林間は碁盤目状に道ができているのはどうしてか。などなど、身近なところから「町を知る」ことはいくらでも出来るはずです。勉強は机の上だけではありません。こうした「周りのことへの興味・関心」こそが、学習することの根っこにあるはずです。