金星探査衛星「あかつき」
「あかつき」ってなに なんて言わないでくださいね。金星探査機「あかつき」です。日本の宇宙技術は金星の探査衛星を飛ばすまでになっているんです。すごいなぁ
「あかつき」は主に金星の大気の調査をするそうです。金星の大気の調査をして何の意味があるの? なんて、民主党の仕分けチームみたいなことを言わないでくださいね。単純に「夢」があって良いじゃないですか。宇宙に対する夢、未知のモノに対する探求心。そんな心を満たすためだけではいけないのでしょうか。
とはいっても、日本は「技術立国」ですから、金星探査衛星の技術はきっと他の産業にも広がっていくはずです。実際、今回のH2Aロケットには、早稲田大、鹿児島大、創価大の小型衛星も搭載されているとのこと。こうしたプロジェクトに関わった若者たちが、将来の日本を背負って立っていくはずです。
私は、「あかつき」よりも「イカロス」の方に興味を持ちました。「イカロス」は、ソーラーセイル(太陽帆)を広げて宇宙を航行する実証実験をおこなう宇宙船だそうです。同時に帆の一部に取り付けた太陽電池で発電をおこない、イオンエンジンも駆動して宇宙を航行するとのことです。イオンエンジンはあの「イトカワ」に着陸して、一生懸命に地球に向かって航行している「はやぶさ」のエンジンでもあります。
「イカロス」は夢があって良いです。大きな宇宙帆を広げて宇宙を航行する姿を想像してみてください。日本人らしい発想の宇宙船じゃないですか。
「あかつき」や「イカロス」のことは、もっとマスコミでも大きく取り上げて欲しい話題ですよね。目に見える、手に触れられるところで進んでいる科学の話です。そこから、宇宙のことだけでなく、物理や化学や、いろんなことに話題を進めていくことが出来ます。ソーラーセイルで太陽のチカラを受けてどうして進んでいけるのだろうか、といった話題だけでも話はひろがります。さらに、「あかつき」のサイトなどの英文の発表を自分で訳してみれば、英語の勉強にもなります。
金星は中学入試や高校入試でも良く出題される惑星です。地球のすぐ内側をまわっているので、月のように満ち欠けをします。そんな出題が多いのですが、これを機会にご家庭でも金星について、「あかつき」や「イカロス」について話題にしてみて下さい。
夢を持ちましょうよ。宇宙を日本の宇宙船が金星まで飛んでいくのですよ。すごいことじゃないですか