いつもより早い電車の中

今日も朝から秘密特訓グッド 中身は内緒ですうっしっし

いつもより早い朝の電車には女子高生がいっぱい。その子たちの服装でどこの駅で降りるかがわかる。スカートの下にスエットのジャージをはいたり、この寒いのにとんでもないミニスカートを履いたり、髪の毛の色が茶色、金色、オレンジ色という集団は長後駅で降りる。ちょっとまともかなぁ、といった生徒たちはその手前の湘南台駅。いずれにしても、学校はとっくに始まっているので全員が遅刻ブーイング

一昨日も書いたスノボの選手の服装のことだけど、この高校生たちと基本的にはかわりはないよね。これが今の時代。それをどうにか出来ていないのは、我々大人の側の責任が大半で、この子たちに怒りの矛先を向けてもしかたがないこと。と同時に、出来ればこの集団の感染力が及ばないところに自分の子供を置いておきたい、というのも親としての人情だと思う。だからこそ塾に来させて、少しでも「学力の高い」=「まともな子がたくさんいる」学校に行かせたいと考える、というのがホンネだと思うし、その要望に応えるのが私の仕事だと思っている。

この子たちだっていつまでもこのままじゃないでしょ。いつかは気づいて社会との折り合いをつけるようになるんじゃないかな、と思う一方で、本当に何とかなるのかなぁ、という気持ちも捨て去れない。

就職氷河期を下回る内定率だと言われている。この子たちが社会に出て行くには、とんでもないハードルがたくさんありそうだ。社会からかけ離れた「学校の常識」の中にどっぷりとひたってしまっている。自分の常識が、世間の非常識だと気づくまで時間がかかりそうだ。高卒生の内定率が低い、という前に、根本的に高校での指導法を考え直すことが必要なんだと思う。

この子たちは学校の中では人間として扱ってもらえるが、ちょっと社会にふれた瞬間に、自分が人間として扱ってもらえないんだ、といったことに気づかされるのだろう。どうしてそこまでほっておくのか、という事の方に疑問を感じてしまう。

高校という学校の制度そのものに疲弊が起きていることは確かだ。神奈川県ではクリエイティブスクールを作って、現行制度の中でこうした生徒たちと社会との折り合いをつける教育をおこないはじめている(2009年から)。これらの学校では、すでに学力による選抜を止めて、やる気度などを中心とした面接による選抜を実施している。

学校間格差というけれど、湘南高校、翠嵐高校のような進学重点校、田奈高校や釜利谷高校のようなクリエイティブスクール。これは学校間格差ではなく多様化なんだと思う。そうした意味で、少しずつだけど行政の高校改革は進んでいるのかな。でも、やっぱり、3校で720人募集というクリエイティブスクールは少なすぎるな。意味のない数学や理科の学習をさせられるより、小学校の算数の復習をさせてもらう方が意味のある生徒たちはたくさんいる。そうすれば学校に行く意義も見いだせるんじゃないだろうか。

クリエイティブスクールについては神奈川県教委のホームページをご覧ください。→リンク(PCのみ)