時間に対する危機意識を持って欲しい
受験生は時間に対する危機意識を持って欲しい。
とくに小6生と高3生だ。学校成績が何らかの形でかかわってくる高校受験の中3生とは違い、中学受験と大学受験は当日の結果だけで合否が判定される。したがって中3生については、つぎの定期試験が終わるまで「受験生」になることができない。中3生は11月半ばの定期試験が終了しだい、一気に受験モードに切り替えて突っ走っていくしかない。
小6生と高3生はもう残されている時間がわずかしかない。センター試験まで85日。2月1日の入試まででも100日ちょっとの日にちしか残されていないのだ。それなのに「いつまでも永久に勉強できる」ような姿勢が続いている。ひとつひとつの問題に向かう姿勢がまだまだあますぎる。
とにかく時間に対して猛烈な危機意識を持つことだ。
小6生については、お父さん、お母さんがそうした意識を共有して欲しい。厳しい言い方をすれば、こどものゆるゆるとした空気は、お父さん、お母さんの空気でもあるはずだ。
この時期は、総合的な問題を時間を決めて解いていく演習が中心の学習スタイルになる。その中で、出来なかった問題をどう処理していくか、それが学習のすべてになる。出来る生徒は出来なかった問題を有効に活用する。出来ない生徒はそうした問題を放置している。
取捨選択し、捨てる問題は捨てても良い。でも、どうしても解けるようにしなければいけない問題は、何があっても解けるようにすることだ。問題とどれだけ「真剣勝負」ができるか。それが求められている。ギラギラとした目を持って欲しい。何だか眠たい、ゆるゆるとした雰囲気をただよわせるのはやめよう。
寝ずに勉強することなんか出来ない。物理的に使用できる時間にはかぎりがある。それであれば、時間の「濃さ」を深めていくしかないのだ。
危機感を持て