中学生の授業と就活

今春の大学卒の就職率は61.6パーセントだったという。 PCのみニュースにリンク

ほぼ5人に2人の割合で進路が決まらなかったことになる。何度も書いているが、マスコミはその理由を経済不況の所為だとする。もちろんそれが原因のひとつであることには違いないが、それ以上に大学生の数が増えていることが就職率が下がっている理由だ。

昨日も帰宅の電車の中で、私の座った横で話す高3生の2人の会話を聞いた。「オレさ、やっぱ大学行こうかと思ってるんだ」「へぇ、で、勉強してるの?」「全然やってない」「ふーん、それで何するのさ?」「経済学部っていうの、そこに行こうかと思ってんだ」「経済って何さ?」「実際のとこ、オレも何だかわかんないだけどさ、経済ってなんだ?」

こんな感じの会話だった。今時は、大学生になるってこんなもんなんだ。県立高の下位校でさえ、指定校推薦の一覧表はB4用紙で数枚分にもなる。そのぐらい大学の数が多い。小学生レベルの学力の大学生など山ほどいる、ということだ。5人に2人の大学生はそんな感じかなぁ、といった様子だ。ということは、5人に2人が進路が決まらない、という数字と一致していく。

つまり、大学生の価値が下がっている。大学生だ、ということがその知力を担保していない。企業はそんな大学生を必要としていない。だから就職率が下がっている。

一昨日、卒塾生のMが塾に顔を出した。公務員試験を受けているのだが、そのアドバイスをもらいに来た。公務員試験の問題って、小学生高学年から高1程度までの算数(数学)、国語、理科、社会、英語の問題がまんべんなく出題される。ちょうど大学入試センター試験のレベルだ。これは一般企業の就職試験も同じこと。

そんな問題を見た後、中学生の授業をやっていると、「あっ、この問題が公務員試験に出ていたのと同じだ」といった問題にぶつかる。だからこそ、勉強しようよ、と生徒たちには言い続けている。今はわからないかもしれないが、あと5年もすれば、「あの時もっと勉強しておけばなぁ」と実感するはずだよ、と言い続けている。

就活なんてずっと先のこと、と思っているだろうが、中3生なら5年後のことなんだ。

今の日本の仕組みだと、大学4年時にしっかりとした就職が出来ないと、そのまま大きな流れからはずれた流れに乗ってしまうのが現実だ。それこそ、生涯賃金が1億円も違ってしまった、なんてことはふつうに起こってしまう。もっともっと危機感を親が持つべきだと思うひよこ