クジラと海とぼく
夏の講習では「とにかく作文講座」をおこなうと一昨日に書いた。
小学生の課題図書の1冊目は、「クジラと海とぼく」文/水口 博也 絵/しろ アリス館 1400円。
写真家で海洋ジャーナリストの作者が、海とクジラへの夢を追い続けていくお話し。子供の頃から海や海洋生物に興味を持ち、いろいろな工夫をして海と遊んでいた作者。その遊びはやがて職業として海や海洋生物と接する道を選択させていく。なかでもクジラに対するあこがれが強く、後半では作者がクジラと会話をする場面が中心になっている。
正直、とっても良い本です。お薦めです。小学校高学年の課題図書ですが、中学生だけでなく、進路について考えている高校生にも是非とも読んでもらいたい本です。オトナが読んでも楽しめる本です。絵もいいですね。創造力をかきたてます。海やクジラに関心があるか、というよりも、夢を追い続けることに興味のある生徒はこの本を選んでみてはどうでしょう。
作者の「あとがき」での言葉です。
・・何かが達成できたとき、そこには偶然の運もあれば、友人やまわりの人たちの協力もある。しかし、それ以上に、自分自身が何をしたいか。それを思い続ける心こそが最大の原動力になることをこそ、もっともお伝えしたいことである。・・
読後感がとっても気持ちの良い一冊でした。