中1生たち
そんな意味からもとっても大切な宿題だった。私はAの荷物を片づけさせ、家に帰るように静かな口調で伝えた。Aはびっくりしていたようだが、小学生からmiyajukuに通ってきている生徒たちは、みんな一度は体験積みのことだ。宿題をやってきていなければ、一度帰宅してやり終えるまでは授業には参加できない。そんなことはみんな知っている。
びっくりしたAは、しくしくと泣き始めた。泣いてもしかたがない。やらずにすませようとしていた自分が悪いのだ。そのことをしっかりとわかって欲しい。誰のための勉強でもない。勉強は自分のためにやっているのだ。やりたくないのならば塾にくる必要はない。わざわざ親に高い月謝を払ってもらって来ているのだ。そのことを自覚して欲しい。
親は勉強しなさい、と良く子にいう。言うだけムダだと思う。したくないならしなくたって良い。でも、しなかった責任はしっかりと自分で引き受けなさい、と言うべきだ。何で英語の勉強をしなければいけないの? という質問に、私はこう答える。しなくたって良いよ。でも、した方が自分が将来ずっと楽できる。英語ができた方が良い給料をもらえる。もしかすると生涯賃金が1億円ぐらい違ってくるかもね。
こうした言い方を今の時代は嫌うかもしれない。でも親が考えているのは「わが子をメシが食える大人にすること」なんじゃないだろうか。そのための勉強なんじゃないだろうか。もちろんそれだけじゃないけど、それだけじゃない部分は今の子供たちはお腹いっぱいになるほど学校で手に入れているわけだ。塾は学校じゃない。だから、「わが子をメシが食える大人にすること」をいの一番の目標においたって良いと思っている。
今は、最初の中間試験までに、中1生たちがまともなノートをとれるようにすること。それが私のひとつの目標になっている。2/3ぐらいの生徒たちは本当に良くなってきた。中1生のお父さん、お母さん。ぜひ、子供さんの数学と英語の塾のノートを見てください。3月からの成長のあとがはっきりと見て取れるはずです。