英語授業激変! わが子が危ない

6月号の「プレジデントFamily」は「先生任せでは受験でつまずきます 『英語授業激変』 わが子が危ない」という特集でした。

全体としては次のような観点から特集がまとめられています。「いま、親世代の時代と比べ、中学英語の授業内容は様変わりしている。大きくまとめれば文法や文章の訳読を中心とした授業から、「聞く、話す」というオーラルコミュニュケーションを中心とした授業に移行したのである。」

今さら、といった特集だ。しかし、こうした危機感を持った特集を組まねばならない理由も良くわかる。学習塾を経営しているので、親があまりに学校教育に信頼をおいている現状を知っている。正直、今の中学英語で、将来、ある程度の大学入試を突破できる英語力がつくことはない。それどころか、公立高校の入試問題で満点をとるチカラぐらいでは、その後の高校3年間で一定レベル以上の大学入試を突破できる英語力の基礎があるともいえない。

そのぐらい、公立中学の英語学習の内容と、大学入試までを考えたときに必要とされる英語力との乖離は大きい。

それどころか、10年も前からコミュニュケーション重視の英語指導に変わり、英語が話せるようになった生徒が増えたのか、と問いたい。プレジデントの特集でもまとめられているが、そんな生徒はみかけないし、逆に英語嫌いを増やしている、というのだ。流ちょうな発音よりも、自分の考えを正確に相手に伝えられること。それがコミュニュケーションではないだろうか。正確に伝えるには、きちんとした文法力がなければムリだろう。ゲーム感覚の授業ではなく、少しでも語彙を増やすことのほうが、英語のチカラをつけるには役に立つと私は思う。

そもそも何で英語を勉強するのか? とりあえずは大学入試がひとつの目標で良いのではないだろうか。中1段階から、6年後の大学入試センター試験で7割以上の得点ができること、をひとつの目標としてはどうだろうか。ちなみに7割では日東駒専も厳しい得点率だが。それでも、普通の高校生は7割を越えられないのが現実だ。公立高校の入試で満点が取れて、高校3年間でかなり一所懸命に英語の学習に取り組んだ結果が7割越えだ。

センター試験で7割越えの得点がとれないで、英語でコミュニュケーションというのはムリだと思う。まずは、6年後の自分をイメージして英語の学習を進めていこう。中学生は3年後の高校入試で英語は満点。英検は準2級。それが中間目標かな。

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