今、出来ることを

昨日は、余震の続く中、たくさんの御父母の方に出席いたたき、4回に分けての「新学期説明会+入試勉強会」を終えることができました。ありがとうございました。なお、昨日もお伝えしましたように、4月にもう一度機会をもうけます。昨日は不安の中で出席できなかった方は是非ともそちらにご出席ください。

大震災で命の危険にさらされている方がいる中、入試や成績などといったこと。そもそも学習塾などというものの存在意義すらちっぽけな、意味のないもののように感じられてしまいます。こんな状況の中、授業をやるのか、とか、保護者会でよく受験のことを話していられるな、といった意見もあることかと思います。

しかし、こうした事態の中だからこそ、自分がこだわるものにこだわるべきだと思っています。自分がなすべきことをしっかりとやっていくこと。それでしか、自分は世の中とつながっていないのです。今、目の前にあるやるべきことに真剣に取り組んでいくことだけが、私に出来るすべてです。

こうして大震災の様子をみていると、お前は今何をしているのか?といった命題をつきつけられているように思います。みなさんも同じだと思います。仕事のこと、家族とのつながり、地域とのつながり、様々なものが露わになってきます。

つい先週末でした。今回の地震の被害が大きかった場所に旅をしました。あの本当に笑顔のかわいかった民宿のおばちゃんは大丈夫だっのだろうか。朝市でおいしい「いかの塩から」を売っていたおばあちゃんは無事だろうか。小名浜の水族館で案内をしていただいたボランティアのおじいさんは・・・ そもそも停電の中、あの水族館のトドもアシカも魚たちも全滅なのだろうか。水族館の職員の方たちは、きっと停電の中で1匹でも生き物たちを救おうとけなげな仕事を続けているのだろう・・・

テレビではけっして報道されないそんなことが、目をつぶるとぐるぐると頭の中をめぐっていきます。

こうした時だからこそ、しっかりと自分の仕事をするだけです。水族館で魚を救おうと尽力する方と同じように、自分は子供たちに接することが仕事なのです。

自衛隊の方々や、各国からやってくるレスキューの人、米軍の援助、現地の自治体の方たち・・。私は現地に行って直接役に立つことはできません。でも、テレビを見てカタルシスを感じているだけではダメだと思うのです。私に出来ること。私がこだわっていることにこだわるべきだと思っています。

来週の授業の中では、miyajyjuの子供たちにもいっしょに考えてもらいたいと思っています。彼ら、彼女らは「阪神淡路大震災」は生まれる前の出来事です。この大震災ははじめての同時体験です。だからこそ、この大震災をしっかりと自分の目でとらえ、自分の頭で整理し、自分なりの方法で昇華させたいと考えています。

あとは祈るだけです。

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