体験学習 化石掘りと博物館
そんな中、体験学習に「化石掘り+博物館」ツアーに行ってきました。
8時30分にバスにて塾を出発。東名→小田原厚木道路経由で1時間半ほどで大磯にある「県立城山公園」の駐車場に。ここから10分ほど歩いた海岸に岩石が露出している場所があります。600万年ほど前の中新世後期の地層です。
砂質のシルト層と火砕岩が交互に層を成しています。火砕岩とはスコリアや軽石、火山灰などが固まって出来た岩石です。凝灰岩とも言います。これらの層の上に貝の化石をたくさんふくんだれき岩層があります。化石はつぎの写真のように見ることが出来ます。
殻の厚い二枚貝がたくさんあります。ダイニチフミガイやキシュウマキガイなどです。これらを持参してきたハンマーとタガネで掘り抜いていきます。
暑いです。そんな中、みんな真剣に岩と格闘し続けました。1時間が限界かな、と思っていたのですが、1時間40分ほど掘り続けました。巻き貝の化石を掘った子もいました。固いし、すぐに崩れてしまうので、形の良いものを掘るのはなかなか大変です。
これはある生徒の戦利品です。右から二つ目のものなどきれいな形のものですよね。他の生徒たちもこの程度の化石はみんな掘り出すことができました。
公園に戻り、展望台でお弁当を食べ、バスにて「神奈川県立生命の星博物館」へ向かいます。あらかじめお願いしておいたので、講義室にてレクチャーを受けます。スライドのために室内が暗くなると、涼しいことも手伝って、多くの生徒たちが寝てしまいましたが、それはご愛敬と言うことで
この博物館は迫力のある展示が楽しいです。アンモナイトの壁の前では「今度はこんなの掘りたいねぇ」と言っていました。実は、アンモナイトの化石が掘れる場所も神奈川県にはあります。ただ、そこは生徒たちを連れて行けるような場所ではありません。みんながオトナになったらつき合ってあげても良いですが
化石掘りというめったにできない体験はどうだったでしょうか。あの岩の硬さ。化石のもろさ。地層とはどういうふうに重なっているのか。そんなことを自分の目で見て体験したこと。それは大きな財産になると思います。つぎは、「あの地層ってどうやって積もったんだろう」「なんで貝の化石があんなにかたまってあるんだろう」なんて疑問を持ち、それを解決していこうという姿勢を持つことです。
さて、夏講習の前半は今日で終わりです。15日まで8日間の夏休みとさせていただきます。