25年振りの再会
こうした仕事をしているのでたくさんのこどもたちを毎年のように送り出している。それでも、あれだけの数の25年後にいっぺんに接する機会はなかった。
25年振りなので最初は誰が誰だかほとんどわからなかったのだが、しばらくすると当時のことが一気に思いだされてきた。あの頃のあれやこれやで話の花が咲いた。
みんな「目」が変わっていない。きれいな目をしていた。それに話し方、笑い方、所作・・・ 本当に変わらないものなんだなぁ、とあらためてびっくりさせられた。こうしたものが「個性」というものなのだろうか。
仕事や家庭や子育てなどでいろいろと苦労もしているのだろう。そんなグチも何人かから聞いた。でもみんな幸せそうだった。笑いが場を満たしていた。気持ちの良い時間だった。
私はみんなにどう映っているのだろうか。この25年間、自分は何をしてきたのだろうか、そんなことを問われているようにもちょっと感じた。
「先生からもらった励ましの手紙を今でも持っているんですよ」なんてことも言われた。うーん、とうなるしかない。当時の未熟者の私が何を書いたのか、その時にもどって自分自身に問いたいところだ。
でも、未熟だったあの頃も、この子たちに真剣に向き合っていたことだけは確かだと思う。それは今も自分自身にいつも問いかけていることだ。
実は、私もあのとき、彼ら、彼女からもらった寄せ書きを持っている。インクは薄れてしまっているけれども大切に保存してある。
みんな、本当にありがとう。ものすごくうれしかったです。心から感謝します。と同時に、あの頃と同じように、みんなの役に立てることがあったら役立ちたいとも思います。いつでも遠慮なくメールするなり、電話するなり、立ち寄るなりしてください。呑みに誘ってもらうのは大歓迎です
それにしても本当に変わらないものって変わらないんですね。