平井伯昌コーチ

今日の日経朝刊に競泳の平井伯昌コーチの話が載っていました。平井コーチはあの北島康介選手を育てた人であり、ロンドン五輪の競泳の女子メドレーリレーを泳ぐ4人のうち3人を門下生に持つコーチです。そんな平井コーチのコーチ術は「選手見抜き、気づかせる」というものとのこと。

記事を全文引用できませんが、以下の部分だけでもその趣旨はわかってもらえるでしょう。

・・・・近ごろはつくづく思う。「選手を変えようと思うと、かえって変わらない」。コーチは道具。選手が自ら変わるように仕向けるのが理想だ。4月の代表選考会、緊張で顔がこわばる加藤に声をかけた。「何に緊張してるの?」「自分にです」。「自分の何に?」「自分に対する期待」「何の期待なの?」。問いかけ、選手に考えさせることを平井は大事にする。加藤は緊張の正体を分析するきっかけをつかんだのだろう。100メートルバタフライを日本新で制した。似たプロセスで、寺川もレースで実力を発揮できるようになった。コーチングとは選手自身が気づかぬ本質を見抜き、気づかせること。平井はそう考える。「選手の目標、その答えに行き着く正しい『式』を見つけてあげるのがコーチ」。遠い夢への道のりを、一つ一つの手順に落とし込む。「普通にこなせる簡単な作業に落とし込むことが大切」。このドリルで君はこう変わる、この器具で練習すればこうなる、とかみ砕いて説く。・・・・

学習塾の塾長いう立場は、そこに集う生徒たちのコーチ役だと常々わたしは考えています。そんなコーチ役としての塾指導者にとってこの記事は大きな示唆をふくんでいるように思えました。とくに4月の代表選考会での選手との会話がすばらしいですね。「問いかけて選手自身に考えさせる」ということ。選手を生徒に置き換えれば、わたしがやらなければいけないことが自ずと見えてきます。

「選手の目標、その答えに行き着く正しい『式』を見つけてあげるのがコーチ」ということです。ここも選手をそのまま生徒に置き換え可能です。目標に行き着く『式』を見つけてあげること、塾の役割はその一点に集約できるかもしれません。4月が終わろうとしています。ウォーミングアップの1か月でした。連休明けからはいろんな意味でつぎのステップに進んでいきます。

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