高校無償化、年収910万円未満まで
高校無償化、年収910万円未満まで 自公が合意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130827-00000018-asahi-pol
所得制限をおこなうことで高校の事務の仕事が増えることが考えられます。この仕事量の負担を誰が請け負うことになるのか、現場の混乱が目に見えるようです。また、所得によって無償化されるかどうかが分かれることで、ある程度誰の家庭がどの程度の収入かがわかってしまい、いじめなどにつながらないかが心配です。こうしたことって知らないうちにわかってしまうのではないでしょうか。
いずれにしても、現中3の生徒は、来春から高校授業料の無償化が家庭の所得によって制限されることになってしまいました。公立高校以上に私立高校に進学した場合は、+118,800円の負担増が重くのしかかってくるでしょう。ますます「どうしても県立高校に」といった保護者の方の希望が強くなりそうです。
自治体ごとに違いはありますが、私立高校の授業料負担の軽減もおこなわれています。大阪府のようにほぼ無償化している自治体もあります。神奈川県もそれなりの支援が用意されています。県のホームページ http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f328/p4426.html に詳しく書かれているので確認下さい。こうした制度を知らないと、「私立は授業料が高いから」といった先入観で高校選びをすることになってしまいます。
今回のニュースをひとつのきっかけとして、どうして高校に進学するのか、といったことをご家庭で話しあってみてはどうでしょう。こどもたちは小学校から中学校に進学するのと同じつもりで中学から高校への進学を考えています。高校は義務教育ではないこと。つまり「わざわざ」進学するのです。何のために。それは原則として「さらに学習を深めるため」ということです。
お金がかかるということは、それだけ「わざわざ」の重みが増えるこということです。どうして高校に進学するのか。その動機づけをしっかりと親子で考えてみてはいかがでしょうか。