大学選び
どうして社会の教員なの?
結婚して子育てしながらも仕事を続けたいんです。普通の会社だとそうしたことって難しいんでしょ?
確かにそうだね。
だから、社会の教員でなくても良いんです。ずっと仕事ができるのであれば。
それじゃ、公務員なんかも良いんじゃない?
はい。
こんな話が続いていく。その後の私のアドバイスの要点は以下のようになった。
※社会科の教員免許は教育学部でなくても取得できる。経済学部でも商学部でも、とにかく教員免許取得に必要な科目を履修すれば良い。
※ということで、社会科の教員免許取得者は数が多く、他の教科に比べても実際の採用試験での競争率が高い。
※公務員試験に合格するには圧倒的に法学部出身が有利。法学部でも社会科の教員免許は取得できるのだから法学部を目指してはどうだろう。
△△子の場合は、どうしても社会科の教員になりたい、ではなく、女性として結婚、出産、育児、仕事をすべてやっていきたい。それが可能な仕事に就きたい、というのがホンネの部分だ。それならば、法学部という選択がもっとも良いのでは、と私は考える。
どこの大学にするかは、家から通える範囲、しっかりとした教育がおこなわれている、一般企業への就職のバックアップもきちんとやってくれている、社会科の教員免許が取得できる、公務員試験への対応もやってくれている、などなどの条件に当てはまる大学を探していくことになるだろう。
女の子が社会で生きていくのは大変だ。男女雇用機会均等法があったとしても、まだまだ女性が総合職に就くのは男性よりも厳しい。同時に、その後の産休、育休まで考えると、安倍総理が言うような「育休3年。だっこし放題。」などというのは現実的ではない。
何がやりたいか、ではなく、何ができるのかをしっかりと固めていくための大学での時間にしてほしい。そのバックアップをしていきたい。