夏休みの学習の目標
夏休みの学習の目標
夏の学習の目標について学年ごとにふれておきたいと思います。なお、今年の夏講習では、小学生、中学生の国語の授業で、漢字検定試験への対策だけでなく、自己表現のチカラをつける授業を積極的に取り入れていきます。新しい公立高校入試制度では、入試が2日間の日程となり、1日目に5科のテスト、2日目に面接となっています。さらに上位校では小論文などの自己表現活動が実施されます。今からしっかりと「書くチカラ」を身につけさせていきたいと考えています。具体的には、小・中学生全員に「朝日小学生新聞コンクール作品」への指導をしていく予定です。
【中学生】 中学生は前半を「夏期講習」と位置づけ、後半は8月分の平常授業をまとめてやる、といった考え方で進めていきます。二期制のつき中や南林中は、9月になるとすぐに前期の期末試験になります。したがって、学校の進度からはなれて実力を養成する、本来の意味での「夏期講習」は前半でしか組めません。後半は、期末試験への試験対策が中心の学習になります。そんな中、英語検定試験と漢字検定試験のための対策学習も夏の学習を通しておこなっていきます。中1生は5級or4級、中2生は4級or3級、中3生は3級or準2級を目標とします。また、前半講習では、中1生は「数学/文章を式に表す反復練習。英語/be-動詞と一般動詞の区別。」を柱におきます。中2生は「数学/一次関数をしっかりと理解する。図形の学習の基礎演習。英語/不定詞と動名詞の理解。国語/古典教材の読み取り。」を中心とします。中3生は「数学/二次関数と相似な図形の理解。英語/関係代名詞、分詞の形容詞用法の理解。国語/読解問題を解く基礎力をつける。」を中心におき、来春入試へ向けての基礎力の養成を進めていきます。後半授業では、理科と社会をふくめて、2学期範囲の予習と期末試験対策の学習を並行して進めていきます。とくに理科と社会については、学校の進度に合わせていると12月からの入試対策に間に合いません。この夏期講習で出来るだけ中3範囲を先取りさせていきたいと考えています。
【補習クラスの小学生】 5年生、6年生とも、1学期と前学年の復習+2学期の学習の予習というスタイルで進めていきます。同時に、秋の国語力検定、漢字検定試験に向けて、小5は7級、小6は6級の学習をおこなっていきます。小5の目標は「算数/小数・分数の計算と図形問題。国語/文章読解力の基礎の養成。」、小6の目標は「算数/小5範囲もふくめて単位量あたりの数と割合・比の学習、図形の求積の問題。分数や小数の計算力をつける。国語/文章読解力の基礎の養成。語彙力をふやす。」となります。また、今年も「作文」の指導を取り入れていきます。家庭での作業が増えますが、しっかりと時間を確保して、丁寧に課題をやってきて欲しいと思っています。
【受験クラスの小学生】 6年生は7月までで四谷大塚準拠カリキュラムが修了します。夏の講習では、算数は「サーパス」、国語は「コンプリーション」というテキストを中心に学習を進めていきます。このテキストは、中堅私立中学受験に的をしぼった内容とレベルの良問をそろえています。とにかく復習をしっかりとさせてください。同じ問題を何度でも解いて、それぞれの単元ごとの解法パターンをしっかりと身につけましょう。また、計算練習も継続しましょう。「私国立中入試計算300日」は目標を決めて進めていきます。国語は「コンプリーション」で知識分野を、もう一冊のテキストで読解分野を学習していきます。こちらは、知識分野の反復練習が家庭学習の中心になります。漢字、語句、ことわざ、四字熟語、文学史などの学習は家庭でしっかりとやらせてください。5年生は1学期範囲の復習をやり、そのあと2学期以降の範囲の予習をあつかいます。1学期範囲には、算数だけ考えても「割合」「図形」「面積図」「速さ」など、とても大切な単元がたくさんありました。理解度は1/4というのが現状です。それを時間がたっぷりとある夏の学習で、理解度70パーセント越えを目指していきましょう。また、国語の知識理解もしっかりと家庭で反復学習をさせてください。理科と社会も同じく、1学期範囲の復習と、2学期以降の予習を進めていきます。