カラフルなノートはダメ!
昨日の中2英語での授業でのこと。助動詞のmustとhave to〜の否定文の違いを説明しはじめました。「これからとっても大事なことを説明するから集中するように」と前置きをし、板書をしながらの授業です。ふと見ると△△君が数色のペンを出してノートを取り始めました。その色でも足りなかったのか、隣の◇◇君から別の色まで借りようとしています。授業の中断です。
私 : おいおい、いつも言ってるけどノートはせいぜい2色でとれよ。
生徒 : (△△君は不満そうです)
私 : いいかい。キミは野球部だったよね。バッターボックスに立ったとき、今日の夜のおかずはなにかなぁ、なんて考えてるかい?
生徒 : そんなことは考えません。
私 : 授業もおんなじだ。本当ならノートなどとらずに、先生の説明をしっかり聞いてすべてを頭の中に入れてしまえば良いんだ。でも、忘れてしまうからノートをとる。
生徒 : はい。
私 : あくまでも大切なのは集中して私が言っていることを理解することでノートをとることじゃない。いろんな色を使おうとすると、そっちに気がいってしまい集中力が途切れてしまう。わかるか?
生徒 : なんとなく。
何度か書いたことがありますが、ノートをとるのにいろんな色をつかう生徒で学力が高い生徒は皆無です。色を使うことが目的化してしまい、本来の「ノートをとることの意味」を忘れてしまっているからです。筆入れの中には鉛筆orシャーペンと赤ペン、消しゴムが入っていれば十分です。いろんな色のペンは片づけてしまいましょう。
ノートをとることが授業の目的ではありません。集中して授業自体を理解すること。それがなによりも大切なことです。ノートは後で確認するためのメモでしかありません。授業中は頭を研ぎ澄まして授業そのものに集中すること。余計なものは省きましょう。