正しい答え合わせのしかた
試験前は問題演習が多くなります。この問題演習。とにかくやってしまえば良い、といったやり方の生徒が多いのが実情です。答え合わせさえせずに、とにかくただひたすらに問題を解いていく。だまっているとみんなそんなやりかたをしてしまいます。
「きちんとマル付けしながら進めなさい」というと、答えが合っていたらマル、まちがったときは解答を写して書き込む、といった方法でマル付けをしていきます。これでは問題演習をしている意味がまったくありません。
何のための問題演習か。それは、自分が出来ていない分野、知識があいまいな部分、わかっていたつもりでわかっていなかった単元、それらを見つけ出し、しっかりとした知識として身につけるための演習なのです。
授業の中ではこんな学習をさせています。まず1回目の問題演習。マル付けをして間違った問題をもう一枚の問題演習プリントにチェックしていく。そして、もう一度その間違った問題を解いていく。
もう一枚のプリントがないようだったら、間違った問題に正しい答えをすぐに書くのではなく、空欄にしておいてあらためてもう一度解き直すことです。
こうした作業をしていかなければゼッタイに実力はつきませんし、問題演習をすることの意味がなくなってしまいます。
問題を解いている時よりも、マル付けをして解き直すときの方が大事な時間なのです。間違えたもんだいをどれだけ大切に出来るか、それが成績の良し悪しのすべてを決定していきます。