今春高校入試はどうおこなわれたのか その1

一昨日の朝日新聞神奈川版に、今春高校入試の面接について書かれていた。リンクは貼っておきますが、デジタル版を契約していないと読めないかもしれません。 → 記事へのリンク

問題がないだろう、というレベルで記事を抜粋すると以下のようなものでした。

「意欲」を測るためと、今春の神奈川の公立高校入試で初めて全受験生に課せられた面接。受験生本人に開示された採点結果などから、学校によって基準に大きな違いがあることがわかってきた。・・・横浜市内の進学校を受験し、合否が分かれた2人を比較したところ、学力検査が10点以上高かった生徒が、面接で40点の差がついて不合格となった。・・・一方、ある進学校で面接官を担当した教諭は「一種の儀式に過ぎないのではないか」と面接の採点に疑問を持ったという。・・・「志望動機」「面接態度」などの8項目をそれぞれABCの3段階で評価したものの、並ぶのはBばかり。2人の面接官の評価が割れた場合は中間にすることを事前に決めていたので、大半が200点満点で160点前後になったという。

もう一度おさらいすると、今春入試から受験生全員に面接試験が課せられた。面接点が合否にしめる割合は各高校ごとに決められるのだが、ほとんどの学校が入試得点全体の2割を面接に割り振った。さらに、面接では「中学校での部活動の成績など」を得点化せず、高校に入学後の「意欲」を評価することになっていた。

記事の中では、入試得点と学校成績では高かった生徒が、面接点で逆転された例が載せられていた。もちろん、その生徒の面接を直接見たわけではないので何とも言えない。記事には「同じ部活に所属していたのに大会で成績を上げていた生徒が面接点が高かった」とあるが、本当にそこが評価されたのかもわからない。ただ、不透明感はどうしてもぬぐえないだろう。

ワタシの感覚からすると、今春入試の面接については、ほとんどが「儀式」に終わったと思っている。とくに進学校といわれる上位校では、面接点で合否が逆転した例はほとんどなかったのではないだろうか。前もって評価の観点も出されていたし、事前に十分に準備しておけば「ふつうの評価」は受けられたはずだ。「なんで高校に行くのか」「なんでこの高校なのか」といったことを考える良いチャンスになったことも認める。

ただ、そうしたプラス面を考えても、全員に面接を課すことの生徒と高校側の負担はあまりに大きかったのではないだろうか。厚木高校では、学力検査+面接+特色検査で4日間を要した。その間、学校は授業が出来なかったわけだ。受験生だけでなく、その学校に通う生徒の学びの時間も奪っている。やはり考え直すべき仕組みだと言えるだろう。