奨学金を返せない若者たち

そろそろ3月。うちのムスメも卒業だ。いろんな意味でホッとしている。何よりも学費のことを考えずにすむ。私大の理系学部の場合、学費だけで年間に150万円以上はかかる。これを考えずにすむというのは自営業の私にとってはかなりおおきい。仕事でムリをしなくてもすむようになる。とにかく子どもを大学にやるにはお金がかかる。

最近、新聞やテレビで「奨学金が返せない若者が増えている」といったニュースを聞くことが多い。昨晩もふとつけたテレビで特集をしていた。多くの大学生が利用する奨学金は「日本学生支援機構」のものだ。無利子と有利子のものがある。有利子の場合3パーセントほどの利息が付くので、銀行等の教育ローンと大差がない。奨学金というよりも教育ローンと考えた方が適当かもしれない。

自宅通学の場合月額54,000円、年額648,000円、4年で2,592,000円を借りられる。実はこれは無利子の第一種といい、有利子の第二種奨学金をさらに上乗せすることも可能だ。無利子のものを借りるには高校生での成績が3.5以上でなければいけなかったり、世帯収入の制限もあったりする。詳細は「独立行政法人 日本学生支援機構 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_2931.html」を参照くだださい。

第一種だとしても、卒業と同時に260万円の借金を背負うことになる。これに第二種を加えていくと、かなりの負の遺産を卒業時に背負うことになる。それだけの投資をして就職活動がうまくいけばよいが、ここ数年は厳しい状況が続いている。そのために返済が滞る若者が増えているということなのだ。

首都圏の場合、国公立大学への進学はかなり厳しい。とくに文系の場合は東大、一橋大、横国大などと超難関校しか選択肢がなく、私大への進学を強いられるのが実態だ。また、私立の中・高一貫校のカリキュラムで学んだ生徒たちに公立高校に進学した生徒たちはなかなか太刀打ちできない。文系学部でも私大の授業料は年間で110万円。4年で440万円。2人の子どもが同時に大学に進学した場合の親の負担はかなりのものだ。

それでも大学へ進学させたいという親の意向はかなり強い。願うのは、意味のある4年間にしてもらいたい、ということだ。これだけの投資をする価値のある4年間にして欲しい。それでなければ、奨学金という名の多額の借金を背負ってまで大学に進む意味がないことになる。とにかく大学はお金がかかる。そのことをしっかりとわかった上での大学進学をしたいしさせたい。