ラストスパート

夏講習もあと残りわずか。講習の最大の利点は、毎日のように塾に来させることが出来ること。連続性が何よりのメリットだ。そんな講習で私が注意していることは、あれもこれもやろうとしないことだ。学習目標はシンプルにすることを心がけている。

たとえば、中学生の数学についてはこんな感じだ。

中1 一次方程式の式の作り方を徹底的に演習して身につける
中2 一次関数の式の作り方を徹底的に演習して身につける
中3 二乗に比例する関数の入試レベルの問題の解き方を知る

これらの項目にしぼってしっかりと学習させておけば、2学期以降の学習の芯がができる。芯が出来ればそこから先へのステップアップも容易だ。

中学生にはこんな話を何度も繰り返している。

「今やっている問題は学校の定期試験では出題されない。でも、入試問題はこうした問題ばかりだ。学校の定期試験を目標にしないこと。学校の成績が5段階の5だとしても、入試の得点2,2点で評定4の生徒と並んでしまう。当日の入試得点の勝負なんだ。昨年からそうした入試に変わっている。」

といっても、9月に入るとすぐに前期の期末試験が待っている。8月の後半授業は、また「基本問題の徹底した繰り返し演習」になってしまう。それはそれで塾の使命なのだが、生徒たちには「学校の定期試験を目標にしない」ことを言い続けたい。そうした意識をもって学習に取り組むかどうかが来春の合否を分ける。

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