新聞を利用した国語の授業

今回の夏の講習では国語の授業に新聞をとり入れている。昨日の中学生の授業では8月3日付けの「朝日中学生ウィークリー」の紙面を利用した。

中学生ウィークリー

一面は「保育士が足りない」という記事だ。まずは黙読させ、5つのキーワードにマーカーで印をつけさせる。それを書き出し、発表させ、しぼり込む。

つぎにそのキーワードをすべていれて、5W1Hに気をつけながら記事をまとめさせる。あとでみんなの前で発表をさせるので、友達にしっかりと「こんなニュースだよ」とわかりやすく説明できるようにすることがポイントだ。みな、それなりに縮約は手慣れたものなのでそれほど時間はかからない。

全員に発表させる時間は取れないので、数人だけ前に出でもらって説明してもらう。聞き手には4段階で評価をしてもらう。質疑・応答もおこなう。人に伝えることで文章の内容はよりはっきりと自分のものとなっていくし、大切なことを落としていたことにも気づかされる。

たとえば数字に着目することの大切さに気づく。「潜在保育士」という単語だけでなく「潜在保育士は60万人」という数字を入れて説明することで聞き手は「なるほど」となることを知る。そこに気づけば、理科や社会の入試問題の記述を解くときのポイントにもつながる。

夏休みになってからとりあげた記事は「山に鹿やイノシシが増えている」「燃料電池車が今年度中に売り出される」「第一次世界大戦から100年」「富岡製糸場の世界遺産の意味」「イラクの国内情勢」・・・ 時事問題に対する学習にもなっている。

昨日の宿題はこれ。

宿題

「北朝鮮。拉致問題調査のねらいは?」ほとんど興味も関心もない問題だろう。だからこそ、国語力の勝負になる。どんなまとめを持ってくるのか楽しみだ。もっともっと工夫していけば良い国語の授業を構築できそうだ。

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