14年度入試分析と15年度入試の予想 第4回

14年度入試分析と15年度入試の予想の4回目です。今回は社会について分析します。

社会科の得点分布です。

社会得点分布

昨年、急激な難易度アップをし、今春入試では揺り戻しで易しくなるかと考えていましたが、ほぼ昨年並みの難易度でした。このまま社会はこのレベルの難しさを継続していくのでしょう。90点以上が1%、80点以上でも6%と、成績上位層の生徒でも解くのに苦労している様子が良くわかります。と同時に、理科と違ってきれいに正規分布しているのがわかります。ここに社会の難易度アップの鍵があります。

社会問題

今までであれば、「つぎの1〜5の出来事を古い順に並べてその3つめの番号を答えなさい」といった設問だったのが、5つの中から3つを選ばせ、それを並べ替える、といった「ひと手間」を加えた設問になっています。単に並べ替えてその3つめに古いものを選ぶのであれば「なんとなく」できてしまいます。そうした安易な解答方を排除するねらいがあるのでしょう。この問題の正答率は34.9%でした。

もちろん、記述問題も増えています。

社会記述問題

表と資料から、1965年時点において、日本の航空機が東京都パリ間を飛ぶ現在の航空路を飛べなかった理由を70字以内で書く問題です。正答率は9.8%でした。資料の読み取りも当然ですが、冷戦という歴史上の事実もふまえた上で記述しなければなりません。他に、15字と25字と80字の3問の記述が出題されています。

こうした社会の入試問題に対する学習法はどうすれば良いのでしょうか。

1 社会を暗記教科ととらえない。知識理解は正確に丁寧にするようふだんから心がけて学習する。
2 「ひと手間」かけた問題形式に慣れるようにしよう。面倒がらずに問題文をしっかりと読むくせをつけよう。
3 資料読み取り+説明記述の問題に対しては、そうした問題の演習をしっかりとやること。つねに「何を答えるのか」を考えることが大切だ。

いずれにしても学校の社会科の進度は遅い。まだ公民分野に入っていない学校がほとんどだ。これでは上記のような学習をする時間がないままに入試を向かえてしまうことになる。できれば、夏休み中に公民分野の学習を終え、秋に地理と歴史の総復習をし、12月からこうした入試問題形式の問題演習に入る、といったペースで学習を進めたい。