高校入試問題の国語記述

中3生は日曜講習だけでなく、平常の授業でも「予想模試演習」をおこなっている。高校入試の問題には決まった出題傾向があるので、その形式にそった中での学習が必要だからだ。もちろん、自分の志望校に合格するための目標点との「差」をしっかりと認識し、それを埋めるために何をすれば良いかをきちんと理解する目的もある。

みんなもがいているわからん

昨年度の入試問題から神奈川県の公立高校入試は大きく変わった。50点満点から100点満点の問題となり、記述問題が大きく増えた。難易度がアップした、と理解してもらってかまわない。とくに、国語と英語の難易度は一昨年までとは比べものにならない。生徒たちもこの2教科の記述問題に苦しんでいる。

国語はの記述はつぎのふたつだ。論説文の中でひとつの小段落を50字から60字で要約する問題。グラフをもとに何人かが討論する文章を読み、資料から読み取れることを50字から60字で書く問題と、途中の空欄にある人物の主張を70字から80字で補う問題が出題される。それぞれの配点は6点〜8点なので、全体の1/4ほどの重みとなる。かなり大きな部分をしめている。

これに全く読んだことのない古文も出題されるので、時間的な余裕もあまりない。一昨年までは記述はほとんどなかったのだから、難易度のアップはいうまでもないだろう。

入試問題の記述は、自分の主張を書くものではない。本文の中に書かれていることをしっかりと読み、問題の指示にしっかりとしたがって記述することが求められる。これが今のこどもたちは本当に不得意なのだ。なぜなら、学校の国語の授業の中ではほとんど訓練されたことがないからだ。

学校の国語の授業は、印象批評というか、自分がその文章を読んで「感じたこと」「思ったこと」を述べることが中心になっている。そもそも、高校入試に出てくるような「難しいテーマを扱った論説文」など教科書にはひとつもない。先生によっては論説文をほとんど扱わず、小説や詩ばかりを授業する方もいる。

とにかく、あと1か月。しっかりと「筆者の主張だけに耳を傾け、自分の意見を差しはさまない読み方」を身につけさせていくことだ。同時に、今の中2生や中1生は、この春期講習あたりからそうした姿勢を身につけさせることを徹底させたい。入試問題演習を中3の夏講習のテーマにしても良いかと考えてもいる。