良い意味での割り切り

入試本番で実力を発揮するのはなかなか難しい。というよりも、今までの自己最高点に近い得点を本番で出すことは難しい、と言った方がよいかもしれない。受験する本人としては、自己最高得点に近い得点を本番で出せる、と思って受験するものだから、そうならなかった時は余計にショックが大きくなる。

でも、オリンピックの選手であっても、本番に自己最高タイムを出したり、自己最高のパフォーマンスが出来るのはごく限られた選手だけだ。もちろん、誰もがそうなれるように練習を積み、試合当日にあわせて調整をしていく。でも、誰もが最高の結果を残せることはない。そり「差」はいったい何なんだろうか。つまり、本番に強い生徒と弱い生徒との「差」ということだ。

言い方が難しいが、良い意味での「割り切り」が出来るかどうか、ということだと思う。少なくとも、受験の得点に関していえば、それはかなり正しいと思う。たとえば、今回、センター世界史で満点をとった△△ちゃん。この子は良い意味で試験に割り切ってのぞんでいた。新傾向の問題が出て、それがかなり難しそうだとすると、△△ちゃんは「えい!」とばかりにすべての解答に3をマークしていくことが出来る。

もしも全部違っていたとしても、その大問のなかにある3つほどの小問を間違えるだけ。得点として十数点。そこに関わっているよりも違う問題を丁寧にしっかりと解いていこう、と気持ちを切り替えられるのだ。今回のセンター英語の問3の一部はそんな問題だった。△△ちゃんはすべて3をマークして、他の問題に取り組んだ。結果的に1つはあっていたし、全体の得点でも自己最高得点に近い得点を出せた。

試験なんてものはある意味でそんなものだ。

もちろん、そうした目に見える結果と、見えないところで積み上げた努力の成果とは、同じ平面で比べることが出来るものではない。また、比べてもいけない。ただ、良い意味での「割り切り」をもって試験にのぞむことは大事だ、ということだ。